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メールマガジン 「語りあおうか、手話について」
(「語ろうか、手話について」増刊)
Extra No. 2 2000年 7月 8日発行
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皆さん、こんにちは。
今日は全通研学校(東京会場)に来ています。関東地方は、台風直撃で無事に
会場にたどり着けるか心配でしたが、すでに台風は岩手の方に向かってしまっ
たようで、四谷は穏やかな夏の一日となりました。
講義は大変良い内容で、こんな「語ろうか」なんか書いていて恥ずかしく
なってしまうぐらいです。時間があれば、今回の内容もレポートしたいと思っ
ていますが、ちょっと暇がなくて厳しいかも。せめて、事例研究ぐらいはと思
うのですが...(実は、この原稿も講演を聴きながら、作っています。石原先生
市川さん、ごめんなさい。)
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今回の内容は1つだけ。接客の回答編です。
あまり反応がなかったので、来週にしようかと思ったのですが、とりあえず
寄せられた意見をお送りします。追加も受け付けていますので、どうぞよろし
くです。
なお、引用しているお便りは省略などの編集をしています。ご了承下さい。
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今回の接客の話題は、次の広島県の匿名希望さんからのお便りから始まりま
した。
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はじめまして、徳田さん!
私は、接客業に携わっています。 (薬局です。)
日頃から、ろうあ者のお客様が、結構多くいらっしゃるのでちゃんと
対応が取れているのか、とても不安です。
どんなことを気をつければいいのか、お聞かせいただければと思いま
して、メールさせていただきました。お店としての対応、接客の人間
の対応の形など、健全者のわからない部分をお聞かせくださいませ。
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これに対して2人の方からご意見を頂きました。
まず最初のお返事は、住所不明 ハイジさんより
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私の思うに、手話ができるなら、それ程気をつかうことはないと思
います。
ただ、しいていえば病名、症状、取り扱い等の説明をする時に普段
使わないような言葉が出てきて薬を買う人が誤解しない様にフォロー
しておいた方がいいことは例えばメモに書いて渡してあげるととても
喜ばれると思います。
あと「手話通訳できます、気軽に店員に申し出てください。」等の
ポスターをさりげなく貼っておくと利用者も安心して薬を買えると思
います。
私は軽度の難聴です。手話はこれから憶えようと思っています。子
供の頃、薬を買うとき、やっぱりわからないことをメモに書いてくれ
たりした時はとっても嬉しかったです。
小さいさりげないことが一番の接客方法だと思うんですけど。
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2通目は長野県の赤い彗星さんから
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健聴者でもろうあ者でも同じ人間なのだから、気を付ける事も共通
しているのではないでしょうか? 例えばどこでもそうだと思うけど、
無愛想な対応なんかしたらいかんでしょ。それで、どこか調子悪くて
来たわけだから、一人のお客様として、言葉の伝達がスムーズにいか
なくても、諦めずにしっかり対応することが必要なんじゃないかな?
ろうあ者特有に気を付ける事とすれと、例えば、頭が痛いと言って
来たとしますよね。この痛いの表情を読み取る事かな? 彼らは「ズキ
ズキ」とか、「ガンガン」とか、このような言葉が苦手です。だいた
い、身振りと表情で表してくると思いますので、これをいかに読み取
るかが大切だと思う。それによって薬も変わってくると思うし。
それから、薬を作るのに時間がかかるので、待っててもらう事はあ
るかな? もしあれば、出来あがって呼ぶ時に声で呼んでも気付かない
のでどうしたらいいか工夫をする事。大きい病院とかだと手話の出来
る看護婦さんとか薬局の人が居ても、アナウンスで呼ぶ人が違うため
に...(待ち時間長し)という失敗談を聞いた事もありますんで、こん
なとこを気をつけるべきじゃないかな?
私健聴者(長野人)なもんで、思うことを書き込みましたが本当の
ろうあ者の気持ちがどんなものか聞ければ幸いです。
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ということで、お二人とも、特に聾者として注意するよりは、一般的な接客
をわきまえていれば間違いない、という意見でした。待っている人への呼びか
けは注意しなければならないかもしれませんね。ご意見はいつでも受け付けて
いますので、体験談などを、是非お寄せ下さい。
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今回はMailの引用だけで、えらく楽でした。だからということわけでもあり
ませんが、何か興味深いトピックがあれば、今回のようなお便り紹介を積極的
にやっていきたいので、お便りガンガン募集します。でも、ボツ(不採用)に
なっても怒らないで下さいね。
では、次回は手のかかった!? 本編でお会いしましょう。
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