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        メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.42                                             2005年 5月18日発行
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  こんにちは、歯の詰め物が取れたのは虫歯が原因とわかって、ブルーな徳田
です。
  10数年ぶりの歯医者では、ちょっと削るだけでも、塗り麻酔に、さらに麻酔
と手間がかかりまくっていました。いやー、それぐらいなら一気に削っちゃっ
てよと言いたいところですが、開けっ放しの口ではどうすることもできず。
  こんな時に手話が使えたらなぁ〜、と思った次第です。

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  先週末、東京で「聴覚障害者と高等教育フォーラム」が開催されました。私
は用事があったので、午前中のポスターセッションしか出ませんでしたが、な
かなか有意義でした。

  今日は、そのポスターセッションで、感慨深かったところをご紹介します。

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  群馬大は、手話通訳者を2名雇った、ということで有名になりましたが、今
は3人体制だそうです。1名がフルタイム、残りの2名が半々の何となく交替的
という体制だそうです。対象となる学生が4名ぐらいなので、手話通訳はこれ
でまかなえるのだそうです。ほぼ同じ学科にいるそうですが、もし、完全にバ
ラバラの学科となると厳しいなぁ、とのことでした。

  高等教育となると、英語や専門用語が入ってくるので、手話通訳よりも要約
筆記の出番の方が多いそうです。しかも、手書きでなくてPCで。群馬大学以外
にも、日本福祉大、広島大、愛媛大、愛知教育大も同様に聴障学生のサポート
について発表していましたが、人員的なコストを聞いてみると、どこも同じよ
うな感じで、2〜5名の学生に対して、要約筆記のボランティアは50名の登録が
必要という感じです。これぐらいいると、誰かしら都合がつくようです。
  聴障学生が10名を超えると、ちょっと別の体制が必要という感じです。学生
に単位を与える条件で、要約筆記を特訓して実習させるとか。大学だからこそ
可能な技ですな。

  PC要約筆記は、PCでキーが打てればボランティアにすることは、比較的容易
なので、50名の登録者を集めるのは、大学ならばそれほど難しくはないようで
す。それに比較して、手話通訳のコストは厳しいものがあります。

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  群馬大では、遠隔地のPC要約筆記を本格的に導入しているそうで、1期間、
つまり15回の講義につけたことがあるそうです。安定度は、普通のPC要約筆記
と同じぐらいで、遠隔地であることに起因するトラブルはそれほどないそうで
す。

  これからはどこでもこうなるかもしれませんね。大学なら、通信環境はそれ
なりにととのっているでしょうから。そうなると、在宅での支援も増えるで
しょうし、高等教育でのPC要約筆記は標準となるかもしれません。こんなとこ
ろから手書きは淘汰されるのか?

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  私の印象としては、学部レベルでの聴障者への情報保障は、現在は、日本の
どこでもなんとかなりそうだなぁ、と思いました。今後は大学院レベルでしょ
う。専門性は高くなるし、使える人的資源も少なくなるし。ここになると、あ
る意味、お金のない会社への対応と同じになるように思います。

  私の最後に出た大学では、無理っぽいなぁ。

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  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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