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        メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.39                                             2005年 4月27日発行
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  こんにちは、NHKに出たらしい徳田です。
  少し懐かしい「ウォーリーを探せ」並にチラッと出ていただけらしいです。
まだ再放送があるそうなんで、興味のある方は探してみてください。番組名は
内緒! (って、ここで話題にするのだから、あれぐらいしかないでしょう。)

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  今回は、先週に引き続き、再構築委員会の指摘した手話通訳の問題点ですが
その前にちょっとお願いです。

  「静かなる夜のほとりで」というマンガがあります。今のところ、2巻まで
出ています。聴覚障害者が主人公のマンガです。この手のマンガでは、山本お
さむ氏のマンガや、「君の手がささやいている」が有名ですが、「静かなる夜
のほとりで」は、それらに比較して、かなりマイナーな存在だと思います。

  私がこれを発見したのは、まだ学生の頃、まだ暇な頃で、マンガが充実して
いることで有名な本屋をフラフラしていた時に、偶然にも、このマンガの裏表
紙が目に入りました。「ありゃ、これ手話が描いてあるや」ということで、こ
ういうものを集めるのが好きな私は、速攻で購入。速攻で読みました。
  「静かなる..」の特徴は、変化球です。「君の手...」や山本氏のマンガが
直球とすれば、こちらは変化球。舞台設定は、まるで昼メロのソープドラマの
ようです。でも、不真面目なわけではなく、随所によく調べてあるわと思わせ
る設定があり、心打つセリフがあり、なかなか読ませます。でも、絵が、本当
に漫画家なのかと思わせるぐらい下手なんですけどね。

  で、このマンガ、全7巻のはずなのに、売り上げがよろしくなったのか2巻ま
でしか出ていません。ということで、残り5巻を刊行してくれ、という活動が
始まっています。興味ある方、是非ご協力下さい。

「復刊ドットコム」
 「静かなる夜のほとりで」投票ページ
  http://www.fukkan.com/vote.php3?no=28696

  ユーザ登録が必要なので、ちょっと面倒ですが、これを機会に他の本も復刊
したくなるかもしれないし、どうぞご協力を。

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  では、本題です。再構築委員会が指摘している問題点は、あと3つです。

  8点目。
  『養成講座を開催しても、登録手話通訳者が増えていない』

  東京あたりでは深刻な問題になっているようで、行政から「もう十分な数の
人が受講したはずだ。今後は入門は、やらない。中級以上にする」ということ
を言われた地域もあるようです。
  私は、それはもっともな話だと思うのです。全通研の大勢は、絶対これには
反対していかなければならない、という雰囲気ですが、私はこれについては理
は行政にあり、我々はそれを受け入れた上で、対策を取る必要があると思いま
す。

  無料だからかもしれませんが、安易に辞めすぎです。これはカルチャー教室
ではないのですから、受講生はもっと真剣にやってもらわないとならないと思
いますし、開催側も引き留め努力が必要だと思います。が、もう、辞めてし
まってどこでどうしているやらの人を呼び戻すのは不可能でしょうねぇ。

  とにかく、行政でやっている手話講習会は税金が投入されて成り立っている
のですから、教える方も、教えられる方も、継続に力を入れるべきだと思いま
す。

  税金の話と言えば、先日の討論集会のある分科会で、この話になって、「受
講する方だって、納税者だ」という意見が出たようです。私は、「そりゃ、違
うだろ〜」と思います。だって、受講生が辞めるって事は、税金を無駄遣いし
ているってことですから。我々の税金、我々自身が有効に使うようにしなくて
どうするんですか。納税者だからって、無駄遣いしていいというわけではない
と思います。

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  9点目。
  『手話通訳士が少ない。今も1300人程度しかいない。試験の合格率も10%程
    度と低い』

  難しいですからねぇ、あの試験。
  国語の問題は理不尽なまでに変な問題もありますが、手話の問題はそれなり
に納得できる高度さではあるように思います。

  やはり魅力がないんだと思いますよ。難しくても、お金になれば合格する人
は増えると思います。例えば、司法試験や行政書士なんて、すごく難しいけど
会社を辞めてまで挑戦する人がいるでしょ。それは、その資格を取ればお金に
なる仕事につけるからだと思います。手話通訳士になっても、なんの保証もな
ければ、就職に成功しても、一番良くて公務員ですものね。安すぎですよ。公
務員では、年収1000万円なんて人は永久に出ないでしょうし。

  もう一つは、気合いの入れ方ですよね。救急救命士という資格があります。
消防隊員が、医者に代わって簡易的な医療行為をするための資格です。除細動
機が使えるので、劇的に救命率が高まるのだそうです。すごく難しい国家資格
ですが、合格率は9割近いのです。消防士という忙しい人が、これだけ合格す
るわけです。これは救命にどれだけ気合いを入れて取り組むか、ということな
んじゃないかと思います。

  そんなわけで、お金にもならなければ、気合いも低い。それなら合格率が低
くてもしょうがないよなぁ、と思います。これはゲタをはかせて合格させれば
いいというわけではありますまい。試験に罪はないと思うな。

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  10点目。
  『登録手話通訳者が、十分に研修を受けていない。研修を行う講師も不足
    している』

  以前のアンケートでも、十分に交通費もでない職場があることがわかってい
ます。仕事として認められていないわけですわ。となれば、研修なんかあるは
ずがないわけです。ヒドい話です。

  まず、仕事として認められるようにすることですね。話はそれからって気が
します。

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  以上、10点、再構築委員会は、手話通訳の問題点をあげてきました。これに
どう対策案を出してくるのか。すごく興味あるところですが、世の中はグラン
ドデザインと支援法を中心に急速に変わっています。2年後、再構築委員会が
結論を出したときに、それはもう時代遅れとなっているのか、それとも?

  再構築委員会が投げかけた問いは、我々も今すぐに受け止めて考えるべき内
容がたくさん含まれています。委員会の結論を待たずして、我々も取り組んで
いくべきでしょう。

  意見を出すだけなら、あなたでも、今すぐにできます。よろしかったら、
「語ろうか」にご投稿下さい。

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  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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