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    メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.29                                             2005年 2月 2日発行
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  皆さん、こんにちは、春菊が高いのでびっくりしている徳田です。子供の時
は嫌いだったんですけど、大人になると、鍋の春菊が妙においしくて、欠かせ
ないですねぇ。でも、今は旬だって言うのに、190円台で高止まりしているっ
てどういうことなんでしょ。

  さて、2週続けて気合いの入った記事を書いてきたら、久しぶりに読者数が
微増してました。わずか10人ぐらいですが、最近減少傾向だったので、これは
嬉しいです。でも、もう息切れなんで、今週からまた読者数が減るのではない
かと心配です。
  まぁ、心配してもしょうがないので、いつも通り、マイペースでお送りしま
す。

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  先週までの話は、どんどん状況が変化していることの証拠に、色々な名称で
語られることが多いのですが、もう「三位一体」と言う人は少ないようです。
もし、三位一体改革とかいう切り口での資料は、情報の古さを疑った方がいい
でしょう。「グランドデザイン」という言い方も微妙ですが、今のところ最有
力候補。そして、基盤となる法案は「障害福祉サービス法案」だったのですが
現在は「障害者自立支援給付法案」になったようです。今後は、グランドデザ
インとか自立給付法といった名称で語られるようなるのではないでしょうか。

  それにしても「サービス法」から「給付法」という名称に変更となると、な
んとも印象が大幅に変わります。サービスは供給する側、給付だと需要側って
感じですから、全く逆になってしまったような感じがします。でも、内容はグ
ランドデザインで提案されたこととほとんど変わっていないようです。
  朝日新聞に寄れば、2006年1月スタートとのこと。地方の予算組を考えると
即時実施って感じのスケジュールですね。どうなることやら。

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  さて、今回の「語ろうか」は宣伝です。先週の原稿で息切れ状態ということ
で、ご容赦ください。

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  今週末、2月5日(土)、千葉県千葉市で、ろう重複障害者施設を作る会が主催
で、チャリティーコンサートを開きます。目的は、施設建設資金を集めること
です。チケットの申し込み方法などは以下のWebページを見てください。

  チャリティーコンサート「天上の弦」
  http://homepage3.nifty.com/syuwa-chiba/chofuku/news/tenjyo.htm

  埼玉でも同じコンサートが既に行われていまして、千葉はその再演+ちょっ
とした修正版とのことです。まだ夜のチケットが余っているそうなので、是非
都合のつく方はいらしてください。

  このまま延々と宣伝を書くと「千葉なんて遠くて行けない!」という読者の
方には失礼なんで、ちょっと違った切り口で書きます。

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  このコンサートは、現在、小学館から発行されている週刊マンガ雑誌、ビッ
クコミックで連載されている「天上の弦」というマンガにちなんだものになっ
ています。ちょっとだけマンガの解説をすると、主人公は韓国生まれの陳昌鉉
という人。戦後の日本で、色々と苦労してヴァイオリン作りに打ち込み、今で
はアメリカのヴァイオリン協会の無鑑査製作者という肩書きを持っているそう
です。
  と言われても、それがどのぐらいすごいのか私にはよくわかりませんので、
私にわかる逸話をご紹介します。
  このコンサートのPR記事を書くために、千葉の数名が陳昌鉉さんにインタ
ビューに行ったそうです。その数名の中には音楽に詳しい人がいたそうですが
その人がメチャクチャ感心、感動しきりだったとのことです。その筋の人がそ
うなんだから、きっとすごい人なんだと思います。

  間接情報ばかりなんですが、私が陳昌鉉さんがすごい人なんだろうと思う、
もう一つの根拠は、マンガにあります。「天上の弦」の作者は、山本おさむさ
ん。「どんぐりの家」や「我が指のオーケストラ」といった障害者問題をテー
マにしたマンガで有名な、あの山本おさむさんです。山本おさむさんが取り上
げるぐらいですから、きっとすごい人なんだろうと思うのです。

    *  *  *

  私は手話の世界に入ってから「遙かなる甲子園」を勧められて山本さんのマ
ンガに出会いました。それから要チェックな漫画家さんとなりました。でも、
初期の頃の作品は全然面白くないんですよ。代表作と言われている「ぼくたち
の疾走」というのを古本屋で読んだことがありますが、もう、つまらなくて2
巻まで読んだのが限界でした。
  それから「遙かなる甲子園」までは何作か描いているようですが、その間に
何があったのかわかりませんが、「遙かなる甲子園」は全10巻一気に読み終わ
りました。とにかく「化けた!」としか言いようがないぐらい面白くなってま
した。

    *  *  *

  山本さんのマンガを読んでいると、つくづく、この人は話の組み立てがうま
いよなー、と思います。それほど一般ウケする絵ではないし、テーマも重いけ
ど、読み進ませる力は、まさに話運びにあります。「どんぐりの家」なんて、
要約するとどーでもいい話です。
  「どんぐりの家」の上映会をしているとき、私も映画の宣伝記事をサークル
の新聞に書こうとしてエラク苦労しました。
  子供が成長するとか、施設をつくるとかそういうことは、この世界で活動し
ていれば、そのへんにありがちな話なわけです。どんぐりの家では、最後に立
派な通所施設ができるということはありますが、それ以外にすごい事件が起き
るわけでも無し、ヒーローが出てくるわけでも無し。ガンで死んじゃう人もい
ますが、それだけでは、マンガにして5巻の分量を満たせません。その間に起
きる事件と言えば、自閉症の子が指をにぎってくれたとか。普通に考えたら、
「え、なにそれ? それがマンガになるの?」ってぐらいのこと。でも、どんぐ
りの家を読んだ人ならわかりますが、もう涙無くしては読めないシーンなんで
すよね、それが。そういうところに山本おさむさんの話運びの巧みさがありま
す。

  もう一つ見逃せないのは、テーマ選び。山本さんは、干拓の堤防で話題に
なった諫早の出身です。バシャバシャバシャーーって、堤防が締め切られて、
有名になったあの諫早です。干潟のムツゴロウが死んでいくというニュースで
日本中が盛り上がっていた時に、山本さんも諫早湾についてのマンガを読みき
りとして描いています。
  それが、なんと、水害防止のために堤防が必要なんだって内容なんですよ。
ムツゴロウが出てきたかどうか覚えていませんが、水害で人が死ぬシーンが
結構強烈に出てきます。
  日本中を敵に回しても、描きたいものを描く人なんだなー、すごいなー、と
思いました。

    *  *  *

  そんな山本さんの講演を2回ほど聞いたことがありますが、あんまり話がう
まい人ではないんですけど、言葉に重みがあるんです。その発言の背景まで想
像させてしまうような、そんな重みがあります。

  今回の「天上の弦」チャリティーコンサートでは、山本おさむさんと陳昌鉉
さんのトークショーもあります。ヴァイオリンの高尚な音色はイマイチ理解で
きないかもしれない私ですが、山本さんの話と、そして山本さんが興味を持っ
た陳昌鉉さんの話は必聴だなと思います。

  では、興味ある方はぜひお越しください。私も会場でお待ちしております。

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  さて来週末(2月12日)は読者の会をやります。一応。全国討論集会の後の交
流会にあわせて19:00ぐらいから東京の代々木周辺で開催します。交流会は、
適当に居酒屋などに集まってワイワイやるだけですから、全通研の会員でなく
てもOKです。
  参加したい方はメールをtokudama@rr.iij4u.or.jpに送るか、掲示板まで連
絡ください。集合方法を個別にお知らせします。
  せっかく全国から人が集まるのですから、色々な人から意見をもらいたいと
思います。途中とか、ちょっとだけ参加してみるのもアリです。メールではな
かなか返事できませんが対面なら確実に返事できますし。どうぞ、よろしく。

  では、次回の語ろうかをお楽しみに。

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