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    メールマガジン 「語ろうか、手話について」

Note.25                                             2004年12月22日発行
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  皆さん、こんにちは。山形の玉こんにゃくにはまっている徳田です。と言っ
ても、スーパーで売っている安い物ですけど。付録のつけだれがすごくいい感
じです。

  さて、いよいよ年の瀬となりました。私にとっては、このメルマガが配信さ
れる日は本業の大きな山の最終日。もし、順調なら、このメルマガを穏やかな
気持ちで受信できるはず。是非、そうあって欲しいものです。

  ところで、先週、大風呂敷を広げて「次回の語ろうかは三位一体改革の解説
だぁー」と言ったのですが、勘違いした資料を読んでいたことに気がつき、急
遽、原稿を修正している最中です。ということで、少々時間がかかりそうなの
で、今週と来週は小ネタで勘弁してください。すみません。

    *  *  *

  では、今日のテーマにはいる前に、ちょっと訂正を。
  先週(Note.24)の「語ろうか」の最後の部分で、「日本だと天理教が宗教用
語の手話辞典を作っていたりします。」と書きましたが、読者の方から「天理
教から一般向けに出している手話の本では、宗教的な単語は載っていない」と
いう指摘を頂きました。私の記憶違いだったようです。すみませんでした。

  私の記憶にあるのは、天理教手話研究室編集の「写真手話辞典」で、もう10
年ぐらい前のことです。本屋でその本を見た時は「ろうの信者には、こういう
のも必要なんだろうなぁ。」と思いまして、結局買わずにパラパラと立ち読み
した程度なんですが、そのときにてっきり信仰に必要な単語が入っていると勘
違いしてしまったようです。思いこみで書いてしまって申し訳ないです。あま
り下調べしないNoteシリーズということで、ご容赦下さい。それから、ご指摘
どうもありがとうございました。

  ちなみに、写真手話辞典は、Amazonで今でも購入可能です。
  http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/480730383X/

  この本は、連続写真で手話を表現していて、初版が出た当時は、まだ手話の
単語集自体が珍しい時期だったので、それなりに意義があったと思いますが、
今となっては、他に良い辞書があります。辞書についてはNo.29をご参照くだ
さい。

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  では、今日のメインテーマです。

  既報の通り、先月、私は関東手話通訳問題研究会(関通研)の討論集会に参加
しまして、初めて横浜の「ラポール」という施設に行ってきました。
  以下のURLはラポールの公式Webページです。
  http://www.yokohama-rf.jp/shisetsu/rapport/

  私の所属する団体のイベントが横浜で行われる時は、ラポールで開催される
ことが多いのですが、なぜかいままで縁がなくて、今回が初めての訪問です。
噂には聞いていましたが、まぁ、なんともすごい施設でした。

  正式名称は「障害者スポーツ文化センター横浜ラポール」というそうです。
私は、学会とか、研修会の場所として印象があり、もちろん会議室もあります
が、スポーツセンターとしての設備がかなり充実していて、コンパクトながら
究極の箱物という感じです。施設自体は3階までしかありませんが、屋内プー
ルやグランドまであります。野球をやるにはちょっと狭いグランドです。屋内
には2レーンながらもボウリング場あり、もちろん体育館あり、最近流行の
フィットネスルームあり、個人やちょっとした集まりでやるスポーツならなん
でもできそうです。

  一方の「文化」の方ですが、大小様々な会議室、ホール、和室などがあり、
陶芸や料理ができる部屋もあり、こちらも思いつきそうなことはなんでもでき
そうなぐらい設備が充実していました。

  そして、ラポールには各種団体の事務所、それから情報提供施設が入ってい
ます。

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  といった具合で、多機能な施設で、箱物としての完成度はかなり高いなぁ、
と思いました。ただ、この感心は、あくまでも箱物として完成度の話。見学し
ていても、利用可能人数と費用が気になりました。

  まず利用可能人数ですが、すごく整って綺麗な施設だけに、それほど受け入
れられる人が多くないよな気がしました。充実した設備ではあるけど、フィッ
トネスルームに100人入るわけでもなし。まぁ、100人はいる施設作っても機材
が遊んでいたら無駄なわけですが、見ていると結構盛況な様子。今後、利用者
が増え続けていっても、対応できなくなるんだろうな、そうしたらどうするん
だろうなって思いました。

  あとはやはり費用。運営状況がどうなっているのかはわからなかったので、
見た目での推測ですが、これを維持するためには、相当な費用がかかっている
はずで、こりゃ、千葉には県レベルでも無理だわと思いました。

  なんといっても、これだけの施設が「市立」というから、驚きです。横浜っ
てお金あるんだなぁ、としみじみ思いました。名前で得してますよね。横浜っ
てだけでかっこいいですから。そりゃ、税金も集まるでしょう。私の住んでい
る千葉とか、市川なんて、名前からしてマイナーな感じ。ほんと、名前って重
要です。

  名前効果は差し引いても、神奈川は福祉方面では無茶苦茶羨ましいところが
あります。まず、情報提供施設が複数あること。千葉には1つもないのに...全
国的にも1県1つが目標なのに、なんと3つもあるのは全国でも神奈川だけ。で
も、別にろう協の力が強いとか、全通研活動が盛んというわけでもないんです
よね。

  関通研を見渡しても、会員数だけなら東京の1000名、埼玉の800名に比較し
て、神奈川は300名チョイ。これだけなら千葉もそう変わりません。毎年、低
レベルな会員数争いをしているぐらいですから。もっとも、毎年僅差(?)で千
葉の負けですが。
  会員数だけなら埼玉の組織力はすさまじくて、たぶん、数年以内には1000名
は突破して東京を追い抜きそうです。さすがどんぐりの家を立ち上げ、老人
ホームも射程圏内というだけの運動力が埼玉にはあります。

  人数以外の強みが神奈川にあるのかというと、あまり思いつくものがありま
せん。歴史的な背景を見ても、京都とか、東京と比較すると、それほど飛び抜
けているわけでもないですし。全通研のゆかりの土地は京都や東京ですし、全
日本ろうあ連盟も京都、東京、群馬。(群馬は象徴的意味ですけど。)何か歴史
的由来があるという強みがあるわけでもなさそうです。

  ということで、神奈川がすごい理由は「名前」というのが私の結論です。ホ
ント、名前は重要です。同じ車でも、ナンバーが湘南ナンバーなだけで、お
しゃれな感じがしますから、ハイ。

  そんな神奈川も悩みはあるようで、それは、横浜、川崎、その他の3つの地
域に完全縦割り状態なんだそうで、その壁は通常の市町村よりも遙かに高いよ
うです。派遣依頼も横浜の人はそれ以外の市に頼めないとか、その逆とかある
らしいです。(正確には色々あるようですが、複雑すぎて、理解する気はなく
なりました...) でも、この3つそれぞれが他の都道府県では1つに相当するぐ
らいの規模や力を持っているので、羨ましい悩みって気はします。

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  完全に余談ですが、関東手話通訳問題研究会は8つの支部から構成されてい
ます。どこだかわかりますか? 東京、神奈川、埼玉、千葉は当確として、残り
の4つ、というか、2つぐらいは判断に迷うかも。答えは来週に。

  では、来週の語ろうかをお楽しみに。

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