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No. 89                                              2003年 4月23日発行
ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ☆ミ

  皆さん、こんにちは。約1ヶ月ぶりのご無沙汰です。暑くなったり、涼しく
なったり忙しい今年の春ですが、いかがお過ごしでしょうか。

  私にとって、4月は定期総会の季節。委任状の確認に、役員の就任要請説得
などなど、準備から当日まで気が抜けません。
  でも、それも今週末でようやく終わり。その後は、お待ちかねの連休です。
もっとも、全通研の代議員会があるので、連休の最後は缶詰ですけどね....
色々言いたいことが言えて、組織運営のぶっちゃけ話が聞けるのは、貴重な経
験ではあるのですが、千葉から引っ越すか、誰かが私を引きずり降ろしてくれ
ない限り、一生、5月3〜5日は自由にならないのかと思うと、ちょっとブルー
です。代議員になりたくてもなれない人がいるのですから、贅沢な悩みではあ
りますが。
  それにしても、本部運営委員の人は、20年以上もゴールデンウィークとは無
縁なわけですから、頭が下がります。

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  さて、今回の話題は2つ。「なんじゃこりゃ!」と思ってしまったことをとり
あげます。教育問題を取り上げて欲しいというリクエストをもらったりしてい
るのですが、それはだいぶ先になりそうです。(教育にはだいぶ疎いので。
どなたか原稿を書いてみませんか?)ということで、今回は、私にとって身近な
テーマです。

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  まず、1つ目は選挙の話題。

  統一地方選が後半戦となりました。とにかく名前を連呼するだけの選挙活動
には辟易してしまいますが、皆さん、投票には行ってますか? 我々のご先祖様
が大変な努力をして手に入れた参政権です。たった1票ですが無駄なく行使し
ましょう。

  さて、私の職場は港区にあるのですが、ここでは港区区議選が行われており
ます。それで、選挙ポスターも貼ってあったりしますが、50人以上の顔写真を
見ていると、確かに、こりゃ、名前を覚えてもらうだけで当選するかもね、と
思います。選びようがないですものねぇ。たまにドクター中松さんや、羽柴秀
吉さんのように、見ているだけで面白い人もいますけど、でも、そういう人は
知事などの大物狙いなので、なかなか当選しないようです。

  というわけで、どうでもいい雰囲気の漂う区議選ですが、ちょっと面白いポ
スターを見かけました。手話で「I love you」の手を掲げている人がいるんで
す。知らない人には、中途半端な「まことちゃん」のグワシに見えてしまって
「なんじゃ、このおっちゃん、けったいな奴だな」と思われてしまうのではな
いかと心配してしまいますが、どうなることやら。なんとなく恥ずかしげな表
情が、当人の不安を表しているようで、気になってしまいます。

  果たして、この「手」がこの候補者に幸運をもたらすのか、個人的にちょっ
と注目してみます。

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  2つ目の話題は、地元ろう協の広報誌から。

  県ろう協の広報誌を購読しているのですが、先々月号に、個人的には衝撃的
な記事が載っていました。それは「ろう者の手話講師を派遣します」という内
容のもの。何が衝撃かというと、料金は1時間5000円交通費別、と書いてあっ
たからです。

  「うわ、お金取るんですか?」というのが、率直な感想です。
  記事によれば、1回だけのピンポイントでも、毎週や毎月というルーチンで
も、それはご相談より対応します、という方式で、細かい料金体系は決まって
いないようですが、お金を出せば、昔からの手話を使えるろう者を派遣します
よってことのようです。宣伝文句を見ていると、手話サークルへの派遣を想定
しているようです。

  私は、有料での手話講習会には特に違和感を持っていませんし、むしろ、手
話でお金が稼げるようになれば、それはそれで結構なことだと考えていました
が、それを県ろう協がやることに、しかも手話サークルを対象と考えているこ
とに残念に思いました。ろう協でも、手話サークルが昔ながらの共に歩む仲間
ではなくて、お金で割り切れるビジネスパートナーのようにとらえているんだ
なぁ、と思うわけです。ドライになったなぁ。

  もっとも、これは地域のろう協とつながりがない手話サークルを対象にして
いる話で、私の住んでいるところは、今も変わらず、ろう協と手話サークルが
一緒になって活動しています。しかし、県ろう協がこのような派遣をやりだし
たら、今後新しくできるサークルは、今までの理屈が通用しなくなるのだろう
なぁ、と思います。お金を払っているのだから、運動論なんか話さずに、手話
の技術だけ教えてもらえれば結構と言われたりもするでしょう。
  手話の技術に特化して活動している団体としては、手話技能検定協会があり
まして、県ろう協は技能協会を非難していたような気がしますが、端から見て
いると、やっていることは同じように見えます。手話技能検定協会は、あえて
言語能力のみを扱うことを目的に、独自にNPO法人として活動していますから
やっていることと言うことに筋が通っていると思うのですが、地域の活動とか
サークルと共にというようなことを言っていた県ろう協が、手話技能検定協会
と同じ様なことをやるのは、ちょっと違うんじゃないのと思います。
  孤立した手話サークルを見つけたら、最寄りの地元ろう協や周りの手話サー
クルを巻き込んで、ろう者との交流を増やしていくようなことをやるのが県ろ
う協のやるべき事だと思うのですけどね。とにかく、県ろう協との活動でも、
私の思っている原理原則が通用しなくなってくるのかなぁ、と漠然とした不安
が出てきてます。

  特に気になるのは、今、千葉では、県サ連を作ろうという話が出てきていま
すが、これはご破算になるだろうなと思います。石川では、私は、ほとんど県
サ連を中心に活動していましたが、その経験から言えば、県サ連のような広域
団体はメリット・デメリットの議論に陥ることが多くて、突き詰めると総合的
にはデメリットの方が大きいんですよ。だから、多少の会費を集めたとしても
ほとんどの部分は、有志がボランティアでやるしかないんです。でも、金銭で
割り切った関係が公認されたとなると、有志による活動は盛り上がらないだろ
うなぁと思うわけです。
  県サ連って、遠くの人と会えるから楽しいんですけどね。

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  今回は、これで終わりです。
  では、良いゴールデンウィークを。

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