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               _/_/ メールマガジン 『語ろうか、手話について』  _/_/
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No. 26                                              2000年12月27日発行
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  今年最後の「語ろうか」です。皆さんにとってこの1年はいかがでしたか?
良かった人も悪かった人も、それなりだった人も来年は良い年であるといいで
すね。

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  いくつか事務的な連絡です。
  年末年始の「語ろうか」ですが、基本的には休みなく配信の予定です。増刊
号を1つ出す予定でしたが、今の状態ではちょっと難しそうです。日本手話と
日本語手話のご意見についてのコメントとか、色々書くことはあるのですが、
年賀状がまだ書いていなかったりするので「語ろうか」まで手が回りません。
申し訳ありませんが、増刊号は来年までお預けにして下さい。それから私から
の年賀状が遅くなった人は、ごめんなさい。

  バックナンバーのリンクが変更になりました。まぐまぐのシステム変更によ
るものです。新しいバックナンバーのリンクは以下の通りです。
    http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000038270
もう一つの http://www.rr.iij4u.or.jp/~tokudama/kataro/ は変更ありませ
ん。少々更新が遅くなっていますが、年末に作業しますので、いましばらくお
待ち下さい。

  最後にあまり活用されていない掲示板についてですが、いつも通り「語ろう
か」へのご意見の他に、2月の全通研討論集会に参加する人の連絡に使って下
さい。初日に飲み会をしましょうとか、JRの団体割引にしたいので一緒に行く
人を募集とか、ついでに車に帰りに乗せてくれる人はいないかとか、それで生
じるトラブルに責任は持てませんけど、ちょっと注意すればこれほど便利なも
のもないと思うので、気軽に使って下さい。なお、電話番号などの個人情報は
直接E-Mailなどで連絡するようにして下さい。くれぐれも携帯の番号なんて載
せないように! 最初の連絡はmsnとかyahooの使い捨てE-Mailアドレスを使うぐ
らい慎重であって下さい。

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  前振りが長くなりましたが、いよいよ本編です。
  前振りが長いのは、本編にいまひとつ自信がないから...かも。

  まずは「手話サークルに関する指針」の続きです。これで終わりです。

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4. 手話サークルの活動

  手話サークル活動は、「2.サークルの目的」で述べていることを具体化する
ためのものです。地域のろうあ団体に関係する代表的な活動を挙げると、例会
を通じて手話・ろうあ問題の学習や聴覚障害者との交流があり、また、対外的
にろうあ団体の事業への協力・手話通訳実践・手話講習会への協力等がありま
す。これらの活動にあたって留意すべきことは、ろうあ団体との十分な協議と
相互の組織間の合意です。善意からの出発であっても結果として、ろうあ者や
ろうあ団体の自主性や活動を低下させることのないように心していかねばなり
ません。

  また、手話サークル活動とろうあ団体活動の相互発展のためには、以前にも
ましてお互いの理解と円滑な協力関係が望まれています。

  そのためには問題を確認し、克服するための協議の場を数多く設定すること
が特に重要です。


5. ろうあ団体との係わり

  手話サークルは、会員の合意による独自の幅広い活動を基本としつつも、手
話サークルの存立理念からして、(財)全日本ろうあ連盟・地域ろうあ団体の運
動をよく理解し、サークルの課題として取り組めるものは全員の意見を十分に
反映させながら、連携活動ができるようにすべきです。


6. 全国手話通訳問題研究会との係わり

  全国手話通訳問題研究会は、ろうあ者・手話・社会保障の問題等に幅広い関
心を寄せている人たちにより、一県一団体を原則として組織されている団体で
あり、中央においては(財)全日本ろうあ連盟、地方においては前記連盟の加盟
団体と相互協力の関係をもっています。

  従って、手話サークルと全国手話通訳問題研究会は共通する部分が多く、地
域での連携に留意し、ろうあ者問題・手話通訳問題等の解決のために共に活動
すべきであります。

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  この節はいずれも題名は違いますけど、サークルと他団体との関係です。こ
の手話業界において活動している団体は、ろう協、全通研、手話サークル、そ
の他に分類できます。(その他というのはDproとか、ろう劇団とか、福祉工学
研究会のような特殊目的を持った団体を考えてます。)一般には、その他を除
く3つの団体があり、皆さんもそのいずれか、もしくは複数に所属しているこ
とと思います。

  さて、たいていの地域には、この3団体があるわけですが、なぜこの状態が
定着したのか? それは手話サークルに明確な目的がないからだと私は考えてい
ます。ろう協、そして全日ろう連には聴覚障害者の福祉向上という目的があり
ます。全通研には手話通訳者の活動を充実させるという目的があります。では
手話サークルの目的は何でしょうか? 私が思うに、この2つの団体が取りこぼ
したことを補っていくのが手話サークルだと思うのです。だから、色々なこと
を期待されるし、しなければならない。歴史的に見ても、社会学的に見ても、
このようなクッションの役割をするものがあった方がうまくいきます。手話業
界がうまくいっているのは、ひとえに手話サークルの柔軟性にあると思うので
す。

  ですから、手話サークルを運営して行くには色々な考え方ややり方があって
しかるべきで、地域により、時代により、参加者により様々な形態をとるのが
いいと思うのです。答えは一つでなく、試行錯誤で探すしかない。そのような
状態で、全ての根元となっているろう協、それを技と知恵で支えている全通研
そこに手話サークルが当てはまるかは、手話サークルが活動していく上で重要
な要因となることは間違いありません。何の気になしに初級講習会が終わった
から作ってしまったサークルのように、一見独立して見えるサークルでも、や
はり団体間との関係を考えないと、そのうち活気が無くなっていくといったこ
とが起きます。

  そういう意味で、手話サークルの指針の最後の部分が、団体間の協調を強調
しているのは核心をついていると思います。

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  この話には結論が見えないので、私の数少ない団体間に関する印象を述べて
終わりにします。

  まず、手話サークルとろう協の関係ですが、ろう協と連絡パイプがある手話
サークルは長いことうまくいきますね。逆に、ろうあ者個人に背負っていると
ころ、例えば手話の勉強はあるろうあ者が来ないとできないとか、ろう協の存
在を手話サークルの役員が全然知らない、という所はたいてい行き詰まってな
くなってます。手話というものが聾者を抜きに語れないわけですから、特定の
聾者個人に頼っていれば、その聾者がいなくなれば自然と手話サークルもなく
なります。また、ろう協とのつながりがないと言うことは、手話業界の話が全
く入らないということですから自然と情報不足になります。情報不足で困るこ
とは聴覚障害をご存じの方ならおわかりでしょう。

  ということで、ろう協とのつながりがないところは手話サークルの役員会議
にろう協の誰かが参加してもらえないか打診してみることをお薦めします。そ
こから何か得るものがあるはずです。

  全通研と手話サークルの関係は微妙です。全通研会員で手話サークル会員で
ない人は、ほとんどいないでしょう。ですから、活動にしても人材にしてもか
ぶるところが多いです。

  私の印象としては、手話サークルの役員に全通研の役員を入れるのはほどほ
どにしておいた方がいいと思います。少なくとも、会長は手話サークルの活動
が主体の人がいい。明確な理由はありませんけど、全通研をやっている人はそ
れだけで忙しいので、サークルまで手が回らないこともあるし、一般会員の腰
が引けてしまうということがあります。それよりはアドバイザーとしてサーク
ルに参加する方がうまくいくような気がします。もちろん、人材の頭数次第で
どうにも役員のなり手がないところは兼任もしょうがないと思いますけど。

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  ふぅ、なんとか終わりました。この号で創刊してからだいたい半年が過ぎた
ことになります。ぎりぎり配送したときもありましたが、なんとか週1で送れ
たのは、皆さんのご意見に支えられてのことです。今後ともどうぞよろしくお
願いいたします。

  では、良いお年を。

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