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    メールマガジン 「語りあおうか、手話について」
                           (「語ろうか、手話について」増刊)
Extra No. 21                                        2002年 9月18日発行
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  皆さん、こんにちは。
  あの暑さがウソのようにひいて、秋と言うより、冬のような寒ささえ感じる
今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

  今回は久しぶりにお便り紹介です。皆さんからのお便りには、ほとんど返事
ができない状態なんですが、すべて読んでいます。それで気になったもの、今
度メルマガで取り上げようと思うものは、ずっとネタ帳フォルダに入れてある
のですが、一番古いのは、2001年の1月の物でした。筆無精であることを痛感
しました。申し訳ない。全部は無理だと思うのですが、何回かに分けて、良く
言えば「蔵出し」ということで、ご紹介していきたいと思います。

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  最初にご紹介するのは「あやとも」さんからのお便り。
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  初めてメールさせていただきます。

  手話に興味を持ってはや20年余。手話通訳士の設置運動のころからのこと
  です。当時、24時間テレビの手話で歌を歌うことに感動してました。

  手話通訳士としての公務員の採用があるのはいいですね。日常会話程度し
  かできない私ですが、憧れます。

  第1回の手話通訳士の試験の年、年齢制限で試験すら受けられなかったの
  で、試験への参加熱も失せて、いろいろな事情があり当時の手話サークル
  を離れました。今思えばもったいない話です。
  サークルの若手はみんな通訳士になることを期待されていたのにどうして
  やめてしまったのか...

  就職して、職場に聾者の方が見えたとき試験対策の勉強会に誘われて復帰
  の機会をいただいたのですが新しい人も多いので途中参加は不可とされそ
  のまま取り残されてしまったし。

  結婚して子どもが産まれ、新しい土地で手話サークルに入ろうとしたとき
  は「子連れ不可」とされました。そのサークルも市の広報を見る限り「子
  ども手話教室」を開催するような時代になりました。一度拒否されたサー
  クルに行く気もせず、またまた取り残された感じ。

  何かしたいと思ってもなかなかきっかけがないものなんですね。この数年
  は年に1回障害を持つ子供達のクリスマス会の会場で健聴者と聾者の間に
  入って打合せの手伝いをさせていただくだけとなりました。資格なんかな
  くても「コミュニケーションの方法」としてならこのままでいいのかと思
  うこのごろです。

  手話ができれば就職に有利だからという人が勉強に来ると迷惑なようです
  が、高校や大学入試の際の内申書に「ボランティアの経験」の有無を記載
  して経験があれば点数がよくなるというような制度にも問題があると思い
  ます。

  今後もメルマガを楽しみにしています。
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私は「私は手話通訳士を目指しているんです」という人には会ったことはない
のですが、あやともさんのように、手話を勉強したいのに、色々な理由でやめ
ざるを得なかった人、なぜかやめてしまった人を沢山見てきました。私が初級
手話講習会を受けた時、受講生は30人ぐらいいたと思いますが、まず終わって
すぐボケ防止に始めたという老夫婦がいなくなり、サークルに移行する時に、
ほとんどの主婦がいなくなり、クリスマス会をかなり盛り上げてくれた保母さ
ん3人組が年をあけたらいなくなり、結局、1年後に残っていた同期は5人ぐら
いでしたね。学生は卒業していなくなり、女性は結婚していなくなり、新婚さ
んは子供ができるといなくなり、男は転勤するといなくなり、と、人生のイベ
ントをきっかけにやめてしまう人もいますし、元々手話は単なる興味であって
興味が薄れればやめてしまう人はいつの時代も多いですし、いざこざに巻き込
まれてやめてしまう人もいますね。

  私は初級手話講習会で「手話はそう簡単には身につきません。まず、どんな
ことがあっても3年は続けてください」と言われました。それを忠実に守った
というよりは、単にやめられない性格で、私は続いていますが、だんだん人が
少なくなっていくのは寂しいものです。人生のイベントでやめた人は、いつか
どこかで復活してくれればいいなぁ、と思います。

  子連れ不可のサークルもあるんですね。確かにサークルによっては雰囲気的
に子供を受け入れていないところ、明確に断っているところはあるでしょう。
私が石川にいた時には、みんな、のんびりしているというか、気にしない人が
多かったので、司会の私が子供とじゃれあいながら、「ほんじゃ、次の文、寺
崎さん、表現してください。うりゃー」とプロレスごっこをしながら説明して
も文句を言わないおおらかな人が多かったのですが、それはそれでまじめに勉
強する人には迷惑かもしれませんからねぇ。難しい問題です。ただ子供が少々
騒いでも、気にならないぐらいの雰囲気で勉強できるサークルは、何事もうま
くいっているところが多いような気がします。決して、勉強の内容が高度では
なくても、それ以外の、交流とかが多くて、手話が身につきやすいとか、そう
いう面で優れたサークルが多いような気がします。

私ができるアドバイスなんて、たかがしれていますが、あやともさんにも、是
非、気長に手話と関わっていって欲しいです。つらつらと長い感想で失礼しま
した。

  学校でのボランティアの評価については、また別の機会に。

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  次は、「白馬岳 滑太郎」さんから、掲示板に寄せられたお便りです。
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  さて時後で申し訳ありませんが、拙ホムペの今月のテーマの項で、以前メ
  ルマガでふれられていた、「聴覚障害者の会議はなぜ長くなる」について
  お名前とともに、少しふれさせて頂きました。あのメルマガ自体はなくし
  ており、引用などはしておりませんが、お名前を勝手にだしており申し訳
  ありません。あの号はおもしろかったです。
  http://www.kcc.zaq.ne.jp/dfcrn305/ 
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  珍しいのかもしれませんが、私のメルマガは無断転載大歓迎です。最近、あ
るところでメルマガが引用されていて、それで初めて無断転載OKに気がついた
という人がいましたが、メルマガの最後にも書いてあるとおり、コピー、転載
は、私に特に断りなくやってもらって構いません。

  たまに、どこぞのWebページにまるごと載っていたりするのを見かけるので
すが、それよりも、私のメルマガをネタにさらに話題を広げた文章が増えるの
は、まさに望外の喜びであります。上記のURLでは、白馬岳滑太郎さんのコラ
ムが読めます。私のメルマガよりも面白いコラムです。そのコラムの中のいく
つかに、このメルマガが元ネタになっているのがあることは、とても嬉しいこ
とです。手話に関する意見が、このようにドンドン増えていけばいいなぁ、と
思います。

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  No.78の「徒然埋め草2002年5月」で、日本語字幕がついた日本語のDVD作品
について取り上げました。それについて、いくつか耳寄りの情報が寄せられま
したので、ご紹介します。

  まずは、群馬の福田さんから。
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  No. 78 で「踊る大捜査線」の日本語字幕の話題がありました。
  (中略)
  少し前に聾者の女の子から、「風の谷のナウシカ」を字幕付きで見たいと
  いう話になり、スタジオジブリに問い合わせたところ、
    「風の谷のナウシカ」の日本語字幕付きDVDは発売予定はありません。
  という返事を頂きました。
  古い作品には日本語字幕をつける予定は無いそうですが、比較的新しい作
  品に関してはDVDの場合、日本語字幕に対応していくそうです。
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確かにジブリの作品には、字幕がついている物がありますね。字幕をつけてい
るのは作品に対する自信ですかね。まさに独断ですが、良い作品には字幕がつ
いているように思います。No.78では「踊る大捜査線」を取り上げたのですが
フジテレビのドラマのDVDも、どれもこれも字幕がついているわけではないよ
うです。ただ、私が思うのは「踊る捜査線」は、字幕の話を抜きにしても、か
なりの傑作だと言うことです。

  次は、村松さんから。
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  NHKソフトソフトウェアファミリー倶楽部から
  出ているプロジェクトXのDVDには
  字幕がついています。
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人気がありますよねぇ、プロジェクトX。映画にもなりましたし。私も、なん
となく見てしまいますが、実はあんまり好きではないんです。視点はいいと思
うのですが、たまに入る男の物語に、いまいち共感できないんです。
ま、それは、さておき、NHKは元々字幕をつけるのに熱心ですから、看板番組
には字幕が入っていますね。これで、プロジェクトXのDVDに字幕が入っていな
かったら怒るところです。ただ、ボックス売りなど商売としてはあこぎだなぁ
と思いますが。

そういえば、少し前に取り上げられた東芝のワープロの話は「語ろうか」の「
自然言語処理学と手話」の内容に似ていましたね。というか、まさに東芝の
ワープロの開発は、今の自然言語処理の基礎が完成しつつあった時期で、語ろ
うかは、それをなぞっただけだから、重複していて当然なんですが。しかし、
さすがはNHK。説明がわかりやすいなぁ、と思いました。うちの方は難しい、
という意見が多かったもので、あの語り口は勉強しなければなりませんね。

  最後は、掲示板に寄せられた情報です。
  「うさもん」さんの、「Primary Colors」には日本語字幕のついているアニ
メDVDのリストがあります。
    http://yuzuusa.tripod.co.jp/

ペリーヌ物語とか、ガンダムにも字幕が付いているんですねぇ。母を訪ねて三
千里とか、フランダースの犬とかの名作劇場シリーズのDVDには字幕がついて
いるんですね。さて、ペリーヌ物語。これはいいですよ。徳田ランキングとし
ては、名作劇場の中でもダントツのトップです。でも、テレビ放送当時は、字
幕はついていなかったはず。となると今の聴覚障害を持つ子供は幸せですね。
あの名作も見られるのですから。これも、今の大人の聴覚障害者が色々と動い
た成果といえるでしょう。これからも、どんどん字幕付きが増えていくといい
ですね。

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  「語ろうか」への苦情、文句、意見、たれ込み情報は

      tokudama@rr.iij4u.or.jp

までE-Mailにて送って下さい。基本的には氏名(匿名も可)、居住都道府県付き
での情報を期待していますが、今までの経過を見ていますと、あまり守られて
いないので、そのあたりはどうでもいいです。
  でも、Subject(題名)には、「語ろうか」とか「kataro」といった文字を入
れて下さい。沢山届くmailに埋もれて、捨ててしまうかもしれませんので、こ
れだけは守って下さい。過去に「語ろうか」への文句なのか、ある研究会での
私の振る舞いに対する意見なのかがわからずに悩んだことがありますので、
Subjectにだけは「語ろうか」と入れて下さい。よろしくお願いします。

  寄せられた意見は事前の断り無しに増刊号などで公表する場合があります。
公表されたくない場合は、わかりやすい位置にその旨書いておいて下さい。今
のところ、公表する場合には匿名にしていますが、「どうしても実名で」とい
う場合にも一筆お願いします。

  それから返事はあまり期待しないで下さい。結構、返事を書くのは時間がか
かったりします。今のところ、7割ぐらいの人に返信していますが、これでも
自分では結構頑張って書いたと思うぐらいです。それに、今、書く返事は感情
にかられてまともな文章は書けないような感じがします。だから、返信が戻ら
なくても事情を察してください。メールは全部読んでいます。寄せられたご意
見、苦情、文句については、できるだけ本編に反映させるようにしますので、
本編にご期待下さい。

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  今回は、ここまでです。
  次回もお便り紹介の予定です。

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